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「京ことば」は心和む

去る五月二十八日(土) 佛教大学四条センターでの「京ことばをたのしもう」講座第一回は、おかげさまで無事に終えることが出来ました。出席率も高く、ほぼ満席で有難いことだと、感謝して居ります。
受講生の中に、昨年十一月のプレ「京ことばをたのしもう」に出席された方や、一昨年まで四年続きました「絵本の読みきかせをたのしもう」講座に来て下さった方々も来られてなつかしく嬉しく思いました。

受講生の方々は、京ことばの誕生から歴史、京都人の情(こころ)を育て上げた趣ある奥の深い内容に熱心に筆をとられ、京ことばをテーマにした小さなドラマには、軽い笑い声をあげられて、たのしんでられました。「次も必ず」と沢山の方からお声をかけていただき、又 センターの方にも「皆さんいいお顔で帰って下さって、本当によかったです」と喜んでいただきました。心をゆるめず引き締めて、七月の第二回、九月の第三回に臨んでいこうと思っています。

前回に書きましたが
六月一日より、『町かどの藝能』の一般参加募集を始めました。
十五才から三十五才までの健康な男女若干名です。
おさだ塾のプロの俳優と一緒に、江戸時代の京の都の芸商人として、四ヶ月間稽古を積み重ねて十月の公演に参加していただくのです。
指導料はいただきません。
六月三十日の締切までに 履歴書に写真を添えて おさだ塾へお送り下さい
※送り先は、ホームページの[問い合わせ]を御参照下さい
お問い合わせがあれば、くわしくお話します。
貴重な体験です。
人として心やさしく豊かになります。
人生への歩みに自信がもてます。
どうぞ臆せずお問い合わせ下さい。

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『 境内にて 』

相国寺様の池に 蓮の花が咲きました。久しぶりに訪れたので、とてもうれしく、なつかしく、季節の推移が変わりなく動いているのを感じました。
白い花ばかりでしたが、蕾の先にほんのり紅ののぞく蓮がいくつかありましたから、このページを御らんいただくころにはきっと紅の蓮も咲いてくれているでしょう。

塔頭の植えこみのそばでしゃがみこんでいる少女をみかけました。高校生でしょうか、制服のような清楚な姿です。何をしているのかと思って声をかけますと「ウラジオストックというところでされるんですけど、舞台に落ち葉を撒きたいというので、それを集めています」―― 。悪い事を見つかったかのようにおずおずと、伏目がちに答えてくれました。
友人か 先輩か 先生か、兎に角誰かが 舞台でやる仕事の手伝いをしてあげているのでしょう。塔頭の側はけっこう掃除が行き届いているので、それほど落葉は多くありません。それを丹念に、ぽつぽつとひろい集めているいじらしい姿に心惹かれました。
「うちに来ればひょっとすると掃き集めた落葉が沢山あるかも知れない」と思いつき、戻った時にはもう少女の姿はありませんでした。
ひょっとして妖精?― と思わされるような不思議な出会いでした。

相国寺様の境内は、やはり魅力的なところです。

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『町かどの藝能その42の準備がはじまります』

夜来の雨が上った般若林の庭は、洗われたように清々しくさわやかになります。太陽の光を受けた草木は、生きかえったように輝いています。あちこちに植えられている紫陽花の蕾が大分大きくなって来ました。近畿地方の梅雨入りは六月五日頃だそうで、その頃には雨にぬれた花が色あざやかに咲いてくれている事でしょう。

さて、おさだ塾は六月に入ると、秋の『町かどの藝能』の公演準備に入ります。その一つに一般参加の募集があります。一般の方々に応募していただき、おさだ塾の俳優と一緒に稽古に参加していただいて、江戸時代(享保十年)の京の都の芸商人(芸をもって商いをした商人)として出演していただくものです。
締め切りは六月三十日。高校生から三十五才までの健康な男女若干名です。
七月から稽古に入ります。指導料はいただきません。くわしくはおさだ塾へお問い合わせ下さい。電話075(211)0138
今までに参加された方々の言葉は「これまでの人生の中で、これに勝るものはないだろう」「今日まで生きてきた中で最高のものをいただいた」「これほど中身の濃い生活を送ったのははじめて」等々 ―― 。
参加される方々に、稽古をしてもらう中で、一人で着物が着られるようになる。京ことばが話せるようになる。江戸時代を識ることが出来る。日本人として、日本家屋での立ち居振舞い礼儀作法が出来るようになる ―― 。等々が身につきます。
如何でしょう、一度参加されませんか。
「京ことば講座」もあと一週間 ―― 。京ことばのドラマに、相変わらず皆苦労しています。京ことばのやさしさやわらかさ、美しさはほんとうに難しいです ―― 。

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『京ことばを楽しもう 』

ゴールデンウイークが終り、誰もみな、平常の生活にもどり、ほっとした処でしょうか ― 。

おさだ塾は、いよいよ始まる「京ことばをたのしもう」講座第一回(来る五月二十八日(土)午後三時半より。 於:四条烏丸 佛教大学四条センター)の為の稽古に入っています。講演の中に 京ことばを使っての短い小さなドラマが五本あるからです。男女六人の俳優がとり組んでいます。小料理屋の女将と出入りの植木屋とのやりとり。月命日のお詣りに来た僧侶と檀家の奥さんの会話。定年前の熟年夫婦のユーモラスなおしゃべり等々 ― 。
ドラマは短くても、俳優たちは生きた人間の生活をしなければなりません。それぞれが、それぞれの人物の生活をいろいろと踏み込んでいます。いろんな人生を歩めることは俳優にとって有難いことなので、稽古にはげんでいます。
更に、京ことばの微妙な高低の変化ややわらかな音がむずかしくて、何度も何度もくり返しています。

如何なりますことか、現在は不安と楽しみが去来する毎日です。

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『 花繚乱』

今年も般若林の桜が咲いてくれました。unnamed-2
少し盛りをすぎていますが、それでも精いっぱい、花房をつけています。ずい分年老いた桜だと思うのですが、痛々しいほど美しく、花の下に入ると世界が変わります。
そのすぐそばで柿の木が、「私にも春が来てるんですよ」というように、緑の可愛い新芽をつけています。枇杷の木も、小さな実をつけはじめています。unnamed-4
他に、無花果、花梨、梅、橙に似た木など、実の成る木が沢山あります。自給自足を是とする禅寺故にでしょうか。

今も、桜の木には沢山の小鳥が遊びに来て蜜を吸ったり花とたわむれたり、春を謳歌しています。椿も可哀想なほど沢山の花をつけていますし、しばらく咲かなかった鉢植えの白椿も咲いてくれました。雪柳もふさふさとゆれています。
未だしばらく、般若林は春満開です。unnamed

 

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『 感謝 』

第二十九回春の小さな劇場「おいたち」公演、無事おえる事が出来ました。
ありがとうございました。
少し寒い日はあったものの天候に恵まれ、お客様に御迷惑をかけずにすみました。最終日も夜は雨予報でしたので心配しましたが、開演と同時に降り出した雨が終演の時には丁度止んでいてくれて、本当に有難いことでした。日頃の皆さんの精進がいいからとひと様はいって下さいますが、とてもとてもそんなことはいえない稽古状態でした。でも東京からかけつけてくれた岡田千代、吉田幸矢両先輩にも助けられ、なんとか、なんとか乗り切れました。子供たちの素直な心ばえに助けられたのもたしかです。
お客さまも好意的なお方が多く、それでいい気にならないよう、全員心を引き締めて居ります。

改めまして
御来場下さったお客様、そしてお力添え下さいました皆様、全ての方々に心より感謝申し上げます。本当に有難うございました。どうぞこれからも厳しい御叱正を賜りますように。

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『限りない未来』

春の小さな劇場「おいたち」の稽古は着々とすすんでいます ―― と、いえないのが残念です。
今年の舞台には子供たちが三人、出演します。「久山和花」「則武光」「稲生瑛介」の三人です。
「和花」ちゃんは、五年前の「通りゃんせ」の舞台にも出演してくれました。その時は未だ五才で、劇団のお兄さんお姉さんたちにいわれるままに動いているだけでした。でも今回は違います。自分の意志をしっかり持った、美しくて知的で、心豊かなとても素敵な少女に成長してくれていました。image1
「光」君は小学三年生。舞台ははじめてですが、とても豊かな感性を持った明るい少年です。今、ちょっとしたリハビリに通っているのですが、それをお休みしてでも稽古に行きたいといって、お母さんを困らせることもあるそうです。これから先もどんどん成長してくれると期待しています。
「瑛介」君は一昨年の「逆転満塁ホームラン」に出演してくれた「颯士朗」君の弟です。未だ幼稚園の彼にとってはむづかしい稽古内容だと思いますが、それでもあきずに、(時々ねむくなってあくびをしながらも)けなげにがんばってくれています。

いつも思うのですが子供たちというのは本当に無限の可能性を持った存在です。一緒にすごせるこの稽古期間、沢山の示唆を大人たちに与えてくれています。今年の舞台も、きっと彼や彼女たちに支えられて、いい公演になるでしょう。

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今週末は

2016春チラシ-1

2016春チラシ-3

 

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『春の気配』

久しぶりに雨上がりの相国寺様の境内を歩いてみました。
何となく春のもやもやとした気配があたり一面に漂っています。
とはいえ、植込みの緑の木々の葉っぱの色は今一つあざやかではありません。ひょっとすると殺虫剤か何かを撒かれて、葉の色が悪くなっているのでしょうか。
冴えない葉の色にひきかえ、あちこちの木々に芽吹いた新芽はずい分力強くなりました。
桜の木には何となく淡いピンクのもやがうっすらとかかっているようで、不思議です。
池の水も、心なしかぬるみはじめたようで、時々鷺の鋭い声がひびきます。そのうちに亀たちが、ヒョコンと首を出すでしょう。
夏には美しい花を咲かせる蓮の鉢は、未だ無表情な泥土におおわれています。
特にこれといった変化があったわけではないのに、それでも何となく春の気配を感じるのは、やはり人間も自然界の一部だからでしょうか。
未だあちこちに水たまりの残る境内には、あまり人影がありません。でももう少し時が経って夕暮れどきともなると、仕事がえりの人たちのあわただしい足取りで境内は俄かに「人」の世界の色が濃くなります。生き生きとした人の生活(くらし)の営みの力に、境内が活気づくのです。ただスピードを出して走る自転車には、いささか困るのですけれど ―― 。

それまでのほんのわずかな一ときを、もう少したのしんでみましょう。

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『報告と御礼』

二月十一日の草藁生活行、無事、執り行いました。
「一番寒い時期に」という目的とはうらはらに、温かな日差しに恵まれた生活行でした。歩いた人たちにとっては、「ラッキー」というところでしょうか。
歩いたあと、いつもお世話になっている“ひろ文”さんとも長いおつきあいです。たまたま「四十五年ぶり」という旧くからの塾生が参加してくれて、今更ながら「よくまあ続けて来られたな」と改めて思い返しました。
ひろ文さんの若女将ーーいえ、今はもう立派な女将さんが、「私、そのころは未だここに居ませんでした」と目を丸くなさっていました。
この女将、本当に心も姿も美しいお方で、「もし京都に女将コンクールがあったら、きっと一位になられる」と、いつも皆でいっているくらいです。
大女将は、今は若女将に任せて、そばで見守ってられますが、昔からの苦労話もいろいろ伺っていて、いつかドラマに出来ればと思っています。

長いおつきあいをさせていただける方々に恵まれている おさだ塾は本当に幸せです。これからも、いいおつきあいの出来る方々との出会いをたのしみにして居ります。

後になりましたが、六日の華頂幼稚園での「町かどの藝能」の公演、園児の方は勿論、先生方、父兄の方々にも、こちらが驚くほど喜んでいただき、勿体ない思いを致して居ります。塾生たちも感動して、感謝いっぱいで帰って参りました。この素晴らしい出会いが、又、新たな出会いにつながってくれることを心から願って居ります。

改めまして お世話になった先生方、父兄の方々に心から御礼申上げます。

有難うございました。

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