最近の更新

庭の石

秋の深まりと共に、京都を訪れる観光客はいよいよ多くなる。有名寺院や名所旧蹟はいわずもがな、近頃は京都人も知らないようなところへの方たちが沢山おいでになる。お陰で京都の歴史や伝統を改めて見なおしたという人もあるほどだ。情報過多といわれる時代の慮外の功績であろう。 京都はどなたもご存知のように盆地である。周囲を山にかこまれた京都は、夏はむし暑く、冬はしんしんと冷え込む。住む者には酷しい気候条件だが、反…
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ありがとうございました 

「町かどの藝能」その四十二 公演、無事におえることが出来ました。 ありがとうございます。 幸い、久々にといっていいほど、三日間ともいいお天気に恵まれ、澄んだ秋空の下での公演を持つことが出来ました。気温も暑くなく寒くなく、お客さまもおだやかなお顔で、たのしんで下さいました。海外からのお方もちょくちょく居られましたが、言葉はわからなくとも心は通じるのか、終始にこにこと、ゆっくりたのしんで下さいました。…
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直線

相国寺様の池のまわりの植込みが、短く刈りこまれました。あたり全体が見渡せて、とてもあかるく、さっぱりとして とても開放的な空間になりました。それにしましても、いつも植込みをみて思うのですが、一直線にすうっと同じ背丈に揃えられていて実に端正な美しさです。そんなこと当り前と植木屋さんに笑われそうですが、それは、境内を行き交う私たちにとって、とても心地よい美しい直線です。 日本人は大体直線が好きで、外国…
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どうぞおこし下さい

夏の名残りの芙蓉の花が咲く間もない雨の九月、こんなに秋らしい日の少ない長月もめずらしいのではないでしょうか。 そして今は十月。 おさだ塾は秋の「町かどの藝能」公演の準備に追われて居ります。なにぶん人手の少ない中で、それも全て塾生の手で致しますので、今や時間との競争状態です。 装いを新たにした「蛇の目売り」は、女芸商人さんのやさしい心と、商い唄の楽しさ、美しさ、又、蛇の目を心から愛おしく想う蛇の目売…
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いよいよ 秋です 

台風十号、十二号、十三号が矢継ぎ早やに関東、東北、北海道に、大きな爪跡を残して行きました。今まで南方海上で発生していた台風が、今回はみな近海で発生しているので、温暖化が急速に進んで来ているのではないかと、不安を覚えます。 十三号が通り過ぎた後、空の色にも、日差しにも、頬を撫でる風にも、やっと秋の気配を感じるようになりました。すでに般若林ではこおろぎと、かねたたきが二部合唱をしていますが ―― 。 …
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「町かどの藝能」の稽古をしています

毎日暑い日が続いています。今年は例年とは比べられない程の暑さを感じ、これも温暖化が進んで来ているからだろうかと不安を抱きます。 有難い事にここ般若林は緑の木立と土にかこまれていますから、よく風が通ります。建物の中に一歩入ると、ひんやりとした冷気がほてった身体を冷やしてくれます。 今から三十年くらい前 ―― おさだ塾が般若林へ移って来た頃は、 にぎやかなほどの蝉時雨で、真夏を満喫出来ましたが、どうい…
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「 鏡 」

我が塾にはたくさんの鏡がある。 全身が写せる大きな鏡から、顔だけが写る小さなのまで、さまざまである。稽古場は勿論、廊下を歩いていてもどこかに自分の姿が写っている。 こういうと、「なるほど、さすが劇団ですね」と人はおっしゃる。たしかにこれは、俳優たちが常に自分の姿を見て欠点を直すのに役立つ。が、本当は単に俳優だけの為ではないのである。 人は鏡を見る時、必ず心に何かを感じる。「あ、いやな顔してる」「つ…
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「 蓮池 」

相国寺様の蓮池は今まさに満開です。 池のまわりの生垣を 今年はうんと背を低くして下さったので とても中が見やすくなりました。 未(ひつじ)草といわれる睡蓮のように、午後二時過ぎには花を閉じてしまいます。蓮の花をたのしむには何といっても朝が一番いいようです。 只、今年は例年より鉢の数が少ないように思います。気のせいかも知れませんが ―― 。 今年の梅雨はどうなのでしょう。これからも降るのか それとも…
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「萩の餅」

般若林の庭に宮城野の紅い萩の花が咲きました。 未だチラホラですが、今に枝いっぱいにこぼれ咲くことでしょう。 この萩は、もう随分前に月心寺の村瀬明道尼様からいただいたものです。 はじめは紅と白の両方があり、白い萩はのびのびと、枝葉を伸ばし、花をつけ、紅い萩はひっそりと、遠慮勝ちに咲いていました。 それがいつの間にか白い萩が無くなり、紅い萩だけになってしまいました。 いつ、どのようにそうなったのか、誰…
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「季の魚」

まぶしい初夏の日差しに銀鱗をきらめかせて、山間の清流に遊ぶ若鮎の姿。優雅でさえあるその姿は、美しい季節の風物詩である。 鮎は前年の冬、川で孵化するとすぐに海へ下る。そして冬を海で過し、翌春三・四月ごろ、水がぬるみはじめると待っていたように川を遡って来る。天敵や公害や、さまざまな障害にはばまれながら、それでも懸命に生まれ故郷の川へ還って来るのである。そしてふるさとの川で一夏を過し、秋、産卵を終えると…
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