劇団概要

jyun演劇塾長田学舎主宰

長田 純(おさだ じゅん)book
演出家・劇作家
●1917年 京都生まれ
●1939年 早稲田大学文学部卒業
●「俳優の適正」「素質に適合した基礎訓練」を研究し、
演技創造体系「長田システム」を完成。

●「町かどの藝能」を研究、京都新聞に6年間連載する。
京ことばの研究、故事の復元に尽くす。

●1978年 文化庁創立十周年記念文化功労者表彰受賞

演劇塾 長田学舎 概要(通称 おさだ塾)

おさだ塾は「劇団」です。

私たちは、まず「生涯が勉強であり、研究である」という考えを実践的土台としていますため、「塾」と呼称しました。かつての松下村塾の如く、又、夏目漱石一門の塾の如く、新進の育成のみならず全塾生の研鑽の場としての、又、活動の本拠としての場であります。

内容について 演劇人(俳優・演出家他)の教育・育成と、本塾において育った者による演劇活動(いわゆる職業演劇人としての生活ーー演劇によって生活をたて、我々の理想とする演劇を展開する)を目的とします。
我々の理想とする演劇とは、「誰もが無条件でたのしめるもの、そして清潔な感動を通して、その余韻の中から何かを考えさせられるもの」です。
演劇は「人間生活の再現」であり、俳優は自分以外の人間にならなければなりません。
そのためには、まず他人の痛みを我が痛みと、他人の喜びを我が喜びと感じられる、豊かな、繊細な心を持つ人間にならなければならないのです。そういう人間・俳優を育てることが本塾の目的であり、単に「息の長い俳優」と言うのではなく、「歴史をつくる演劇人」ーー「歴史に残る名優」を育て、更には演劇人・俳優であると同時に社会のリーダーたりうる人間を育成しています。
更に具体的に言うならば、「人の道を踏まえ、当り前のことを当り前に出来る人間」「己を無にして他人の心を尊重できる人間」「だまされてもだますな 裏切られても裏切るな」「池を開きて月を持たざれ 池なれば月おのずから来たる」ーーこうした精神を単に言葉としてでなく、毎日の生活の中で教育・実践し、自分の体質となるところまで身につけさせるのです。

以上が当塾の演劇人としての専門勉強以前の、又はそれと併行しての最も大切な勉強ーー人間修行であります。
塾という名の由来も実はここにある次第です。

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