「12」


今年もあとわずかになりました。
来る年は「乙未(きのとひつじ)」歳。
この乙未歳という言い方は、古くから行われて来た暦法によりますが、それというのも木星が十二年で天を一周するところから、中国の天文学で年毎に変わる木星の位置を示す為に、天を十二分したことから始まったといいます。
そういえば、一年の月も十二月(つき)。時刻は十二刻(とき)。この他にも、「十二」に関わる言葉は驚くほど沢山あります。
十二上願は薬師如来が衆生済渡のために立てられた十二の誓い。
十二光は阿弥陀仏の光明の功徳(くどく)を十二に分けたもの。
十二神将(じゅうにしんしょう)は仏法を守護する神々のこと。
仏教ばかりではありません。十二単・十二直(じゅうにちょく)・十二段草子(じゅうにだんぞうし)・十二律・その他いろいろ、生活や文化の中にも「十二」という数が沢山生きています。
更に、イエス・キリストが多くの弟子の中から選ばれたのが十二使徒。そして十二表法はローマ最古の成文法です。又、十二進法という数の表記法もあります。宗教・民族・洋の東西を問わず共通する数の面白さ。
又、イエス・キリストの生誕をもって元年とする西暦ですが、宗教に関りなく、多くの人が何の抵抗もなく受け入れ、使っています。今は二十一世紀と、誰もが思っています。
世の中のあらゆる事がこのように、宗教・国家・民族を超えて共通し、受け入れられたなら、どんなに素晴らしいことでしょう。
世界平和も決して夢ではなくなります。
現実が厳しければ厳しいほど、そんな平和な世界のおとずれることを、切に切に祈ります。