『 秋の先ぶれ 』


台風一過 ―― というわけでもないのに、
なんという今日の涼しさでしょう。
少し体がびっくりしています。
空の色も、もう秋の透明な青 ―― 。
自然の力の「凄さ」に、今更ながら「感動」です。でもこの涼しさはいっときで、又暑くなるとか、「少しは手加減して下さいね」と胸のうちでつぶやいています。
毎年思うのですが、何故か夏の終わりには一抹の淋しさを感じます。不思議なようですが、これは生きものの人間としては自然なことかも知れません。人間とて、自然の中でいかされている一員なのですから。
秋に淋しさを感じるか、実りの喜びを感じるかは、それは自然の恵みの働きにかかわる度合いで変わるのだそうです。当然、「土」に生きてられる方々には喜びのときでしょうし、人工の中で生きている者にとっては寒さへの入口、冬への序曲と感じられるのでしょう

それにしても本当に、昨日までの暑さが嘘のようです。体調をくずさないよう、気をつけなければ ―― と思うのは、年齢のせいでしょうか。

昨夜の雨をうけて庭の緑は生き生きと輝いています。夏の暑さに負けない力強さです。自分たちも又自然の中の一員である事を、いつも思い出させてくれる般若林には、尊敬と感謝あるのみです。