ここしばらくの猛暑つづきに、かなりうだっています。
京都の夏は暑いと、よくわかっているのですが、それでもついぐちをいいたくなる、うっとうしい暑さです。カラッとした真夏の暑さが恋しくなるほどです。
それにしても変な気候というか、梅雨なのかどうかもわかりづらい、いやな近頃です。でも豪雨被害にあわれた方々を思うと、とても愚痴は云えません。
災害の少ない京都に、感謝あるのみです。
「絵本の読み聞かせ」講座へおこし下さる方々は、暑い最中(さなか)にお宅を出て、会場へおいで下さるのですから、そんな時季に講座設定したことが申訳なく思えます。それでもいつも皆様、元気なお顔を見せて下さって、本当に力をいただいています。「この講座をとってよかった」と思っていただけなくては申訳ないと、あらためて感じて居ります。
それにしても梅雨はもう上がったのでしょうか。
むしむしとした夕方近い日差しをみていると、そうも思えませんが ―― 。
稽古の方は一寸みんな中だるみのようで、もう一つ気勢が上がりません。無理もないとは思いつつも、けっこうイライラしています。
般若林のお庭は、今、萩の花が満開です。うっとうしいほど茂った葉の間に、チラチラと紅い花をみせて「こぼれ咲く」にふさわしい様子です。花梨は小さな実をつけています。甲賀市様からいただいた「ろうばい」は、暑い中、葉っぱがしおれて見えますが、それでも元気に大きくなって来ています。
自然がいっぱいの般若林ですが、さすがにみんな一寸「くたびれ」が見えます。それでも自然は力強く涼風の立つのをじっと待って耐えています。我々人間ももうひとふんばり、心をもち直して秋の公演に向けてがんばりましょう。