今日は雨 ―― 。
雨の日の般若林は とても静かです。自然のままの土のお蔭でしょう、雨のはねる音がしません。でも時折り、雨だれがささやかな音をたてて屋根からすべり落ちます。
ここまで書いて気づきました。灯油ストーブが静かな燃焼音をたてて、部屋に暖をくれていたのです。まわりの音が聞こえないのも、このせいかもしれません。目で雨だれをたのしみ、ストーブでおだやかな暖をいただき、聞こえない音に耳を澄ませる ―― とてもぜいたくなひとときです。
たまたま、テレビで、ゴッホが日本に強い憧れを抱いていたと知り、急に身近な人に感じました。浮世絵や、日本の風景をこよなく愛し、(実際に日本を見たわけではないのですが、いろいろな資料で、とてもよく学んでいたそうです)日本を想い描いて画いたのであろう作品も沢山ありました。
日本の浮世絵が世界で高く評価されているのは 私たちにとってうれしく誇らしい事です。
そういえば以前に聞いたのですが、日本へ観光に来た外国の方の案内を得意とされているタクシーの運転手さんが
「私らも一生懸命勉強してますけど、もう一つ上手(うわて)の、日本を本当によくわかっている外人さんがふえて来て おたおたせんならんことがようありますのや。ほんまに頭痛いですわ」といってられました。
何でもそうですが、競い合う相手が居てくれればくれるほど、自分も成長出来ます。学校教育の場で子供たちに競わせることに否定的な意見も聞きますが、それはその程度によるでしょう。競い合ってこそ成長出来ることは多々あります。良き競争相手を持って沢山の刺激を受けて更に前へ進める人生は 有意義な有難い人生だと思います。
静かな雨から競い合う事へ ―― 何か変な気もしますが、正直な想いです。