『 夏休み 』

般若林の玄関で カナカナが鳴きました。
ミンミンぜみはよく鳴いていますが、カナカナの声は久しぶりです。もう秋がすぐそこに来ているんですね。
そういえば芙蓉の花も咲きました。暑い暑いといっている夏も、もう間もなく去っていくようです。
八月は出会いと別れの月とおっしゃった方がいらっしゃいます。御先祖様を迎え、送る ―― 。そして季節も又 夏から秋へと移って行きます。子供たちの楽しい夏休みも間もなく終ります。
そういえば、近頃一寸びっくりしたのは、夏休みを「たのしい」と思わない子供がけっこう多いというアンケート結果を聞いたことです。我々のころは 何よりうれしく、たのしいのが夏休みでしたのに、どういうわけなのでしょう。
友達と会えないとかあるのかも知れませんが、そんなのは自分がその気になればいつだって会えます。それとも昔とは「家」の、「家庭」の在り方が変って来ているのでしょうか。あるいは塾通いで忙しいとか ―― 。ともあれ、子供たちが夏休みを楽しいと思えないのには なんとなく可哀想な気がします。
思えば 昔の子供は「勉強しなさい」とはあまりいわれなかったように思います。
食物も医療も、今ほど行きわたっていなかったので、「健康でさえいてくれれば」の思いが強かったのでしょうか。「よく勉強した」なんて記憶は全くありませんし、夏休み中はせいぜい「朝の間」という一寸した宿題をやったくらいのことです。思い出すのは遊んでいたことばかりで、夏休みは「遊ぶ時」でした。
少しは昔の夏休みの気分を分けてあげたいくらいです。「可哀想な今の子供たち」なんていったら、猛烈な反撥をされるでしょうね。お許し下さい。

台風のあとのむし暑さにはうんざりします。秋台風は すぎると涼しくなりますが、夏台風は よけい暑くなるのだとか。
そういえば台風のニュースで一つ気になったのは長寿台風という言葉です。いいことならとも角、悪いことに「寿」とつけるのはいささか「変」― と思ったのですが ――。
なんか気象予報の方に文句をいっているように聞こえるかも知れませんが、私は「お天気予報大好き」人間です。決して気象予報士の方に文句をいっているのではありません。その言葉を「作った」方に、一寸感想を述べたまでです。これも亦、お許しください。

秋の「町かどの藝能」公演まで二ヶ月ばかり、これからがますます忙しくなります。暑さに負けず「いい公演」を楽しんでいただけるよう、全力疾走に入ります。どうぞ一人でも多くの方に足をお運びいただけますことを ―― 。

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『 暑いですね 』

ここしばらくの猛暑つづきに、かなりうだっています。
京都の夏は暑いと、よくわかっているのですが、それでもついぐちをいいたくなる、うっとうしい暑さです。カラッとした真夏の暑さが恋しくなるほどです。
それにしても変な気候というか、梅雨なのかどうかもわかりづらい、いやな近頃です。でも豪雨被害にあわれた方々を思うと、とても愚痴は云えません。
災害の少ない京都に、感謝あるのみです。

「絵本の読み聞かせ」講座へおこし下さる方々は、暑い最中(さなか)にお宅を出て、会場へおいで下さるのですから、そんな時季に講座設定したことが申訳なく思えます。それでもいつも皆様、元気なお顔を見せて下さって、本当に力をいただいています。「この講座をとってよかった」と思っていただけなくては申訳ないと、あらためて感じて居ります。
それにしても梅雨はもう上がったのでしょうか。
むしむしとした夕方近い日差しをみていると、そうも思えませんが ―― 。

稽古の方は一寸みんな中だるみのようで、もう一つ気勢が上がりません。無理もないとは思いつつも、けっこうイライラしています。
般若林のお庭は、今、萩の花が満開です。うっとうしいほど茂った葉の間に、チラチラと紅い花をみせて「こぼれ咲く」にふさわしい様子です。花梨は小さな実をつけています。甲賀市様からいただいた「ろうばい」は、暑い中、葉っぱがしおれて見えますが、それでも元気に大きくなって来ています。
自然がいっぱいの般若林ですが、さすがにみんな一寸「くたびれ」が見えます。それでも自然は力強く涼風の立つのをじっと待って耐えています。我々人間ももうひとふんばり、心をもち直して秋の公演に向けてがんばりましょう。

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