『 春の終わり 』


春の公演も事なく済み、今は今月末から始まる「絵本の読み聞かせ」講座に向けて準備中です。絵本にはいっぱい、素敵なお話が沢山あります。でもこの講座の場合は全員の方(三十名を二班に分けて、一つのお話に十五名ずつです)に話していただきたいので、当然長いお話は出来ません。いつもなるべく五分以内にお話しで来るものを選ん
で、皆さんに学んでいただいています。
それにしても佛教大学四条センターの講座の皆さんはいつもとても意欲的で、能動的な方ばかりです。とても楽しく、時にはこちらが押される位のエネルギーです。自分たちが勉強させていただけて、そして喜んでいただけるのですから、本当に最高に有難いお仕事です。

六月には、福井県小浜市で、「町かどの藝能」の公演をさせていただきます。野外ですので雨にならないことが一番の願いです。とはいえ科学がいくらすすんでも、お天気まで左右出来るようにはなってほしくないと思っています。それでなくても人間の傲慢が、さまざまな公害を惹き起こしているのですから。
ここ般若林にいると、自然の素晴らしさ、有難さが全身で感じられます。貧しい自分たちの心がどれほど救われているか、その恩恵ははかりしれません。
ふと窓を見るとユーホーのような輪っかが二つ、窓に浮かんでいます。 ―― 何のことはない部屋の中の蛍光灯が窓のガラスに映っていたのでした。そうわかって見ていても、けっこうたのしく、いろいろと想像をふくらませてたのしんで居ます。
こんなのんびりとした時間は本当に久しぶりですが、これも仕事の合間だからこそです。お仕事がなければ私たちはただの失業者、ボチボチでもお仕事をさせていただけていることがどれほど有難いことか、あらためて感謝です。

般若林の外でも桜の季節がそろそろ終わりです。京都へ観光に来られる方の数も、少しは落ちつくでしょう。でも青葉の季節の京都も素敵ですから、又、大勢の方がお見えになるかも知れません。住んでいる人間にとってはいささか困ることもある「観光客」ですが、不足をいっては申訳ありませんね。

大分、陽が傾いて来ました。そろそろ外へ出てみましょう。