『花』


窓のそばの椿が、今満開です。何本かあるのですが、一本の木にいろんな色の花が咲きます。白と紅の縞模様、斑、一重ずつに色が違っていたり実にさまざま、本当に豊かな彩り椿です。
有名な五色の椿より、うちの椿の方が素敵なんじゃないかな、と密かに思っています。
それにしても本当に般若林はいいところ。こんなところに居させていただけて、本当におさだ塾は幸せだなと、又しても改めて思いました。
裏庭の大きな桜の老木も今まさに満開。あと何度見られるのだろうと、少しでも長く、咲いてくれることを祈らずに居られません。毎年、桜の木の下に入って、花越しの青空を見るのが何よりの楽しみです。思い返せば、はじめておさだ塾が般若林に来させていただいた年の桜は、とても淋しい桜でした。それが一年、一年、年を経るごとに美しく、見事になって来ているような気がします。樹としてはおそらくかなり年老いているはずなんですが、おさだ塾が来てからというもの、本当に元気に、活き活きとして来て居ます。「樹も、人に見られて元気になる」と聞きますが、本当にそうだなと思い、よけいに愛おしく、長生きしてほしい想いが強くなります。どうぞ皆様も般若林の裏庭の桜を見に来てやって下さい。沢山の方に見ていただいて、もっともっと元気に、長生きしてほしいのです。

春の小さな劇場公演も間もなくです。その日に、といわず、それまでにも、是非是非見に来てやって下さい。勿論、公演の方も、御覧いただきたいのですが ―― 。今も二階では照明さんの仕込みが続いています。俳優たちもそれぞれにいろんな準備に慌ただしく動いています。こういう活気ある慌ただしさは本当に楽しいもの、普段からこういう慌ただしさがもっと有ればどんなに素敵でしょう。

本番までのほんのひとときを部屋に坐ってたのしんでいます。

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