月別アーカイブ: 2015年4月

いよいよゴールデンウィークです。

いよいよゴールデンウィークです。
日本列島は国民大移動で右往左往 ―― 。
数かずのドラマがうまれることでしょう。
京都も亦、世界の国々から、日本のあちこちから、沢山のお客さんが来られます。老舗を誇るそれぞれのお店は、おもてなしに趣向をこらしていられるでしょう。

四月、五月といえば春の祭月。
とりわけ京都は古くからの都であるだけに、大小沢山の神社仏閣のお祭でにぎわいます。
中でも五月十五日に行われる京の三大祭の一つである葵祭は今や「日本の祭」として親しまれています。
都大路に平安絵巻がくりひろげられるのも、都として千三百年余の歴史を誇る京都ならではのことです。
先日市民新聞に『近頃の京都人は葵祭の行列を「以前に見ているから」といって見る人が少くなっているが、京都が誇るお祭だから、是非見ていただきたい』と書かれていました。
同一のものを時を重ねて見続けるということは、自分の成長によって見方がちがってきます。心のあり方によってもちがいます。衣裳、道具、細かい飾りつけ等々新しい発見もあるかと思います。
「源氏物語」や「枕草子」その他の文学作品にも葵祭のにぎわいの様子が描かれていて、往時をしのぶことも出来るのではないでしょうか。

小さなお祭では京都の各地域にある氏神様のお祭です。氏子達は年に一度のお祭として大切に守っています。子供たちもお稚児さんやお囃子で参加してお祭をにぎやかにたのしく盛り上げています。
昔は氏神様の境内は子供たちのうれしい遊び場でした。いつも元気な子供たちの声がはじけて湧き上っていました。神様のおそばで、神様におまもりいたゞきながら、安心してのびのびと遊んでいる、ほゝ笑ましい情景でした。
今はというと、子供たちの影も、声もなく、氏子たちの自動車の安息所になっています。

 

いよいよ「絵本の『読み聞かせ』を楽しもう」講座がはじまりました。
皆さん、とても意欲的で勉強熱心です。ものおじせず、しっかり声を出して下さってます。六ヶ月後が楽しみです。

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ほんものの味を

今回は、町かどの藝能十周年記念誌に、創設者長田純先生が記載されました文章をご紹介致します。

「おにぎり」や「おむすび」が今日商品になって街中で売られている。
けれど、どれもこれも皆「おにぎり」で「おむすび」ではない。
日本中のそれを食べたわけではないが、商品としてとても「おむすび」は出来ないだろうと思う。

「おむすび」とは『結び』であって、ただ、「にぎっ」てかためたものとは違うのだ。だから「おむすび」は、両掌の中で「くる」っとまわして、「御飯つぶ」がお互いにしっかり「結び」合うように「まわしにぎり」するものなのである。
御飯と御飯がしっかり結びあってはじめて、お米のーー御飯の甘さ、おいしさが生まれてくるのだ。それを、手塩にかけ、食べる人に心を寄せかけてむすぶのである。これではじめて、心づくしの「おむすび」の味が生れてくるのだ。
この「おむすび」にする御飯ーーお米を、藁で炊きあげたら、これこそ今日なら最高の贅沢になるのかもしれぬ。併し、昔は、これが普通だった。
私も四十数年前、毎日藁で炊いた御飯をいただいたことがあるが、今もその味が忘れられない。ほんものの味だからである。
ガスや電気で炊くのは便利に違いないが、それでは「ほんもの」のお米の味は生きて来ない。一度機会があれば、藁炊きの御飯や「おむすび」を召し上がって、ほんとうのお米の味ーーほんものの味を味わっていただきたいと思う。
藁と云えば、鰹の「たたき」も藁火であぶり焼きしないと、ほんとうの「たたき」の味はないという。
藁が身を燃やして、魚の不要な匂いをとってしまうのである。流石、藁はお米の母、身を焼いてまで役に立とうとしてくれる。人はそれを「藁の匂いつけ」というがーー。
「町かどの藝能」は藁であり、藁炊き御飯の「おむすび」である。一つ一つは小さいかもしれぬが、「ほんもの」ばかりである。芯から味わっていただきたい。

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「絵本の読み聞かせを楽しもう」

桜も散り、いろんな木の新芽が生き生きと天に向かっています。
そんな自然の移り変わりを横目に見ながら塾生たちは今、いろんな絵本に向きあっています。
四月の第四週から始まる「絵本の読み聞かせを楽しもう」講座の為の絵本を選ぶためです。
自分のやりたいと思うものをまず選び、稽古をし、最終的に決定されたものが教材となります。
受講される方は毎回新しい方々ですので、別に前回と同じ絵本でもいいのですが、俳優としてはやはりいろんな絵本を自分のレパートリーにしたいのです。
一度受講された方の中で再度の受講を希望される方も多いのですが、何分受講希望の方が多くて、一度も取れてない方が優先的に選ばれるのです。
「何回申込んでもダメなんです」と、残念がって下さると申訳なくて、もっと機会をふやせればと思うのですが、なかなかそういうわけに行きません。
とに角、お一人お一人全員に、一つの絵本を最後までやれるようになっていただこうと思うと、どうしても人数に制約が出て来ます。
それでもうちの場合は受講される方々を二組に分けて、出来る限り充実した講座になるよう努力しています。沢山の方に来ていただいても中身が薄ければ、それはかえって不誠実になります。全てにいいようにと思っても、なかなか事情がゆるさないのが現状です。

間もなく取りあげる絵本も決まります。受講して下さる方全員に、出来る限り充実した時間をすごしていただけるよう、塾生一同真剣にがんばっています。
大学の授業も始まって居りますし(二つの大学へ非常勤講師で三人、出向いて居ります)、負担も大きいと思いますが、やるべき事の多いのは本当に有難いことです。

清々しい新緑の候も間もなくです。
爽やかな季節を存分におたのしみ下さい。

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桜が咲きました。

般若林の桜が咲きました。

中庭の若い桜も、奥庭の古木の桜も今が見頃、満開です。雨に散らねばいいがと思っています。
でも、「散ってこそ花」―― 。どなたがいわれたのか、日本人の美意識を見事にあらわす言葉ですね。

さて三月二十九日の祝賀会での「町かどの藝能」、とても喜んでいただきました。終わったあと、「うちでもやっていただけませんか」と、二・三、お話が来ているようで、俳優たちも喜んでいます。
又、佛教大学四条センターで、四月から半歳の間、「絵本の読み聞かせを楽しもう」の講座がはじまります。このセンターの受講生の皆さんはとてもレベルが高く、熱心な方が多いので、私たちも毎回、いい勉強をさせていただいています。
更に、来年度には「京ことば」の講座も新しくはじめる予定です。
「忙しいうちが花」―― そう思ってみんながんばっています。
そうそ、玄関先の雪柳も、今、満開です。

四季にあふれる般若林は本当に恵まれたところ、感謝の他、ありません。

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