月別アーカイブ: 2016年10月

ありがとうございました 

「町かどの藝能」その四十二 公演、無事におえることが出来ました。
ありがとうございます。
幸い、久々にといっていいほど、三日間ともいいお天気に恵まれ、澄んだ秋空の下での公演を持つことが出来ました。気温も暑くなく寒くなく、お客さまもおだやかなお顔で、たのしんで下さいました。海外からのお方もちょくちょく居られましたが、言葉はわからなくとも心は通じるのか、終始にこにこと、ゆっくりたのしんで下さいました。お客さまと唄って踊る「珠屋の商い数え唄」にも海外の方が一番に参加して下さり他のお客さまへの誘い水になって下さいました。勿論、御本人たちにそんなつもりは全く無いのですけれど ―― 。こんなところにも日本人との気質の違いがみられて、民族性の妙を感じました。

今は未だ連日、後片づけにおわれて居ります。けれど十二月の「小さな小さな発表会」の準備に一日も早く取りかからねばならず、皆、大童でがんばって居ります。
発表会の詳細につきましては後日、改めておしらせいたしますが、お一人でも多くの御参加を望んで居ります。どうぞその節はよろしくお願い申上げます。
中途半端な気候がつづいて居ります。どうぞ体調などくずされませんように。いい秋をおすごし下さい。

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直線

相国寺様の池のまわりの植込みが、短く刈りこまれました。あたり全体が見渡せて、とてもあかるく、さっぱりとして とても開放的な空間になりました。それにしましても、いつも植込みをみて思うのですが、一直線にすうっと同じ背丈に揃えられていて実に端正な美しさです。そんなこと当り前と植木屋さんに笑われそうですが、それは、境内を行き交う私たちにとって、とても心地よい美しい直線です。
日本人は大体直線が好きで、外国の円形劇場に対して、日本の能舞台は直線が見事に生きる美しい劇場です。
ずっと以前、直線と円を書いて、どちらを奇数と感じますかというアンケケートをとった事があります。百%の方が直線の方を奇数と感じるとおっしゃいました。
皆さまは如何でしょう?。

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奇数が好きな日本人が、直線を好むのも、こういうところにあるのかもしれません。
奇数の花道を持つ楕円形舞台 ―― 。(楕円は正円より直線が生きます)
長田先生の夢でした。

相国寺様のお池の周りの美しい直線が、ふと、こんなことを思い出させました。

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どうぞおこし下さい

夏の名残りの芙蓉の花が咲く間もない雨の九月、こんなに秋らしい日の少ない長月もめずらしいのではないでしょうか。
そして今は十月。
おさだ塾は秋の「町かどの藝能」公演の準備に追われて居ります。なにぶん人手の少ない中で、それも全て塾生の手で致しますので、今や時間との競争状態です。
装いを新たにした「蛇の目売り」は、女芸商人さんのやさしい心と、商い唄の楽しさ、美しさ、又、蛇の目を心から愛おしく想う蛇の目売りさんの心を感じていただける いい演目になりました。
「ひさごうり」は、唄物語りを生かして、語り手とそれを立体化する人たち、歌と語りのかけ合いなど、塾生の斎藤浩未さんが考えて工夫してくれたお蔭で、楽しんでいただける要素が沢山ふえました。
塾生の言によりますと「ちょっとしたミュージカルみたい」だそうです。
もっとも「町かどの藝能」そのものが、「江戸時代のミュージカル」といわれていますから、こういった演目がふえてくれれば、より楽しんでいただけると思います。
それぞれの芸商人がもっともっと工夫して、より楽しく、より美しく、より活き活きと、皆様のお目を、お心を、楽しませることが出来ればと思って居ります。
とに角残る日数はわずかです。それまでによりいい「町かどの藝能」に出来るよう全心身をかたむけて励んで参ります
どうぞお一人でも多くのご来場を心よりお待ちして居ります。

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