月別アーカイブ: 2016年5月

『町かどの藝能その42の準備がはじまります』

夜来の雨が上った般若林の庭は、洗われたように清々しくさわやかになります。太陽の光を受けた草木は、生きかえったように輝いています。あちこちに植えられている紫陽花の蕾が大分大きくなって来ました。近畿地方の梅雨入りは六月五日頃だそうで、その頃には雨にぬれた花が色あざやかに咲いてくれている事でしょう。

さて、おさだ塾は六月に入ると、秋の『町かどの藝能』の公演準備に入ります。その一つに一般参加の募集があります。一般の方々に応募していただき、おさだ塾の俳優と一緒に稽古に参加していただいて、江戸時代(享保十年)の京の都の芸商人(芸をもって商いをした商人)として出演していただくものです。
締め切りは六月三十日。高校生から三十五才までの健康な男女若干名です。
七月から稽古に入ります。指導料はいただきません。くわしくはおさだ塾へお問い合わせ下さい。電話075(211)0138
今までに参加された方々の言葉は「これまでの人生の中で、これに勝るものはないだろう」「今日まで生きてきた中で最高のものをいただいた」「これほど中身の濃い生活を送ったのははじめて」等々 ―― 。
参加される方々に、稽古をしてもらう中で、一人で着物が着られるようになる。京ことばが話せるようになる。江戸時代を識ることが出来る。日本人として、日本家屋での立ち居振舞い礼儀作法が出来るようになる ―― 。等々が身につきます。
如何でしょう、一度参加されませんか。
「京ことば講座」もあと一週間 ―― 。京ことばのドラマに、相変わらず皆苦労しています。京ことばのやさしさやわらかさ、美しさはほんとうに難しいです ―― 。

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『京ことばを楽しもう 』

ゴールデンウイークが終り、誰もみな、平常の生活にもどり、ほっとした処でしょうか ― 。

おさだ塾は、いよいよ始まる「京ことばをたのしもう」講座第一回(来る五月二十八日(土)午後三時半より。 於:四条烏丸 佛教大学四条センター)の為の稽古に入っています。講演の中に 京ことばを使っての短い小さなドラマが五本あるからです。男女六人の俳優がとり組んでいます。小料理屋の女将と出入りの植木屋とのやりとり。月命日のお詣りに来た僧侶と檀家の奥さんの会話。定年前の熟年夫婦のユーモラスなおしゃべり等々 ― 。
ドラマは短くても、俳優たちは生きた人間の生活をしなければなりません。それぞれが、それぞれの人物の生活をいろいろと踏み込んでいます。いろんな人生を歩めることは俳優にとって有難いことなので、稽古にはげんでいます。
更に、京ことばの微妙な高低の変化ややわらかな音がむずかしくて、何度も何度もくり返しています。

如何なりますことか、現在は不安と楽しみが去来する毎日です。

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『 鯉のぼり 』

五月に入りました。と、同時にゴールデンウイークに突入 ― 。京都の街は、以外と、自動車の数が少なく、静かです。
こゝ、般若林は自主稽古に来た塾生の「声出し」の稽古の声が聞こえるだけで、近隣の中学、高校は休みなので、あたりは静かです。
般若林の玄関の前に植えてある花菖蒲が四輪蕾を開きました。細い軸の先に、深い紫色の花が生きいきと咲いています。はなやかなさつきの花の色とはちがって、花菖蒲の紫は、しっとりとおちついた気分にしてくれます。こゝしばらくは塾へ来られるお客様の心を安らかにしてくれることでしょう。
五月といえば「端午の節句」― 。
晴れ上った五月の空に鯉のぼりが泳いでるのを以前はよく見かけましたが、近頃はほとんど見なくなりました。時折マンションのベランダに子供さんの手作りでしょうか、可愛らしい紙で作られた鯉のぼりがかけられてるのを目にします。端午の節句は男の児のお祭り ― 。鯉のぼりを上げることで、我が子の健康と成長に感謝し、ゆく末ますますの健康と成長、出世を念った親心は大切にしたいものです。

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