いよいよゴールデンウィークです。
日本列島は国民大移動で右往左往 ―― 。
数かずのドラマがうまれることでしょう。
京都も亦、世界の国々から、日本のあちこちから、沢山のお客さんが来られます。老舗を誇るそれぞれのお店は、おもてなしに趣向をこらしていられるでしょう。
四月、五月といえば春の祭月。
とりわけ京都は古くからの都であるだけに、大小沢山の神社仏閣のお祭でにぎわいます。
中でも五月十五日に行われる京の三大祭の一つである葵祭は今や「日本の祭」として親しまれています。
都大路に平安絵巻がくりひろげられるのも、都として千三百年余の歴史を誇る京都ならではのことです。
先日市民新聞に『近頃の京都人は葵祭の行列を「以前に見ているから」といって見る人が少くなっているが、京都が誇るお祭だから、是非見ていただきたい』と書かれていました。
同一のものを時を重ねて見続けるということは、自分の成長によって見方がちがってきます。心のあり方によってもちがいます。衣裳、道具、細かい飾りつけ等々新しい発見もあるかと思います。
「源氏物語」や「枕草子」その他の文学作品にも葵祭のにぎわいの様子が描かれていて、往時をしのぶことも出来るのではないでしょうか。
小さなお祭では京都の各地域にある氏神様のお祭です。氏子達は年に一度のお祭として大切に守っています。子供たちもお稚児さんやお囃子で参加してお祭をにぎやかにたのしく盛り上げています。
昔は氏神様の境内は子供たちのうれしい遊び場でした。いつも元気な子供たちの声がはじけて湧き上っていました。神様のおそばで、神様におまもりいたゞきながら、安心してのびのびと遊んでいる、ほゝ笑ましい情景でした。
今はというと、子供たちの影も、声もなく、氏子たちの自動車の安息所になっています。
いよいよ「絵本の『読み聞かせ』を楽しもう」講座がはじまりました。
皆さん、とても意欲的で勉強熱心です。ものおじせず、しっかり声を出して下さってます。六ヶ月後が楽しみです。