月別アーカイブ: 2017年11月

『 間もなく発表会 』

北山に靄がかかり、空が暗くなって来ました。東の比叡山には谷間から立ち昇る霧のような雲がかかっています。
時雨月の名の通り、十一月はよく通り雨が走ります。運が良ければ雨の後、七色に輝く虹が見られます。いつも心待ちにして空を見るのですが、このところなかなか虹に出会えず、いささか物足りない思いをして居ます。
秋の深まりとともに、般若林の庭も少し淋しくなって来ました。今年は紅葉があまり美しくなく、中途半端な色づきのままで散ってしまうようです。大きくなった萩の叢も、心なしかしょんぼりしています。でも裏庭の柿の木は、今年も沢山の実をつけて、鳥たちの格好の御馳走処になっているようで、ついばまれた柿の実が、あちこちに転がっています。渋柿ですが、鳥たちにとっては美味しいデザートなのでしょうか。

十二月の発表会の稽古は、どうなっているのか、見ているところではあまり進んでいないようで、いささか心配しています。来ていただく方の為にももう少しギアを上げてほしいなと思っています。もっといいおしらせをしたいのですが、このところ一寸停滞気味です。でも本番になるとガンバルいつもの悪いくせでしょう。胸を張っておこし下さいとはいえませんが、およろしければ、どうぞお運び下さい。「いってられたのとちがうじゃない。とてもよかったですよ」 ―― そんなお声が聞ければ本当にうれしいのですが ―― 。
更めて日時を申します
十二月十七日(日) 午後二時から四時ごろまで
お茶とささやかなお菓子くらいしかおもてなし出来ませんが、皆様のおこしを心よりお待ちして居ります。
どうぞよろしくお願い申上げます。

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『 雨降り 』

今日は雨 ―― 。
雨の日の般若林は とても静かです。自然のままの土のお蔭でしょう、雨のはねる音がしません。でも時折り、雨だれがささやかな音をたてて屋根からすべり落ちます。
ここまで書いて気づきました。灯油ストーブが静かな燃焼音をたてて、部屋に暖をくれていたのです。まわりの音が聞こえないのも、このせいかもしれません。目で雨だれをたのしみ、ストーブでおだやかな暖をいただき、聞こえない音に耳を澄ませる ―― とてもぜいたくなひとときです。

たまたま、テレビで、ゴッホが日本に強い憧れを抱いていたと知り、急に身近な人に感じました。浮世絵や、日本の風景をこよなく愛し、(実際に日本を見たわけではないのですが、いろいろな資料で、とてもよく学んでいたそうです)日本を想い描いて画いたのであろう作品も沢山ありました。
日本の浮世絵が世界で高く評価されているのは 私たちにとってうれしく誇らしい事です。
そういえば以前に聞いたのですが、日本へ観光に来た外国の方の案内を得意とされているタクシーの運転手さんが
「私らも一生懸命勉強してますけど、もう一つ上手(うわて)の、日本を本当によくわかっている外人さんがふえて来て おたおたせんならんことがようありますのや。ほんまに頭痛いですわ」といってられました。
何でもそうですが、競い合う相手が居てくれればくれるほど、自分も成長出来ます。学校教育の場で子供たちに競わせることに否定的な意見も聞きますが、それはその程度によるでしょう。競い合ってこそ成長出来ることは多々あります。良き競争相手を持って沢山の刺激を受けて更に前へ進める人生は 有意義な有難い人生だと思います。

静かな雨から競い合う事へ ―― 何か変な気もしますが、正直な想いです。

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『 おこし下さい 』

雲一つない青空 ―― この言葉にぴったりのお天気が続いています。
ここしばらくすっきりとしたお天気の少い秋でしたが、やっと「あゝ、秋の空」と思える昨日今日です。
おさだ塾では今、十二月の「小さな小さな発表会」の準備に入っています。日頃、なにかとお世話になっているお方、家族、友人など、近しい方々をお招きしての、ささやかな発表会です。
この発表会は塾生たちだけで考え、脚本を書いたり演出したり、お互いか切磋琢磨しながらのびのびと学ぶ楽しい機会です。
「知りあいの方」といいましたが、おさだ塾をご存知で、少しでも興味の持って下さるお方なら、どなたでも大歓迎です。
日時は十二月十七日(日)午後二時から、一時間半くらいのミニ発表会です。
寒い時季になりますが、お茶とお菓子で暖まっていただきます。本当にささやかな会ですが、お一人でも多く御参加下さることを心から希望して居ります。ぜひぜひ御来塾下さい。出来れば事前にお電話いただければ尚、嬉しいです。塾生一同、諸手をあげてお待ちして居ります。

十一月十一日(土)、向日市朝堂院遺跡での公演の稽古も日に日に熱を帯びて来て居ります。寒い稽古場も塾生の熱気で熱くなります。
多少しんどくても、仕事があること、そして目標をもって稽古が出来ることは、最高の幸せです。
「どうして自分から苦しい道を選ぶの」と、よく人さまにはいわれる仕事ですが、やっぱり稽古をしている時が皆、一番輝いています。「楽は苦の種、苦は楽の種」 ―― 昔の方はなんでもよく見てられますね。

これからいよいよ寒さに向かいます。どうぞお風邪など召しませんように ―― 。

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