月別アーカイブ: 2015年12月

『南天』

冬がれのさなかに、あざやかな赤い実をつけてくれる南天の木。
植物学的にいうとメギ科、ナンテン属の常緑低木。
驚いたことに、世界中でナンテン属というのはこの一種だけで、和名のナンテンがそのまま学名になっている。だから世界中どこでもナンテンで通るというのだ。正しくは「南天竺」、「南天燭」、「南天竹」などと書くが、「竺」は天竺(インド)から渡来した事を意味する。「燭」、「竹」は漢名で、「燭」は円錐状の花穂の形からというが、赤い花木の少ない冬の南天は、まさに冬の灯火・燭台のように思える。
又、南天の音(ナンテン)が、難転に通じるところから、縁起のよい木としていろいろに用いられる。それも慶事にも仏事にも使えるというからはなはだ都合が良い。
お赤飯などを贈る時にも、必ず南天の葉が添えられているのもその一例であろう。但しその時、気をつけなければならないのは葉の数で、三・五の奇数でなければならない。
又、慶びごとの時は葉の表を上にし、仏事の時は裏を上にして置く。こんな一寸した事も、知っておくと何かの役に立つものだ。
お正月の床に飾る生花に南天が欠かせないというのも、ナンテンの縁起からであろうか。

間もなく迎える新たな年、少しでもおだやかな年であることを切に願おう。

カテゴリー: おさだ新聞 | コメントする

『小さな発表会の御礼』

十二月十九日の「小さな発表会」、なんとか無事終わりました。
いつもおこし下さる方や初めての方、どなたも好意的に見て下さる方ばかりで、本当に有難いことでした。
心より御礼申し上げます。
「仕事に大小は有っても軽重は無い」というのが長田先生の教えでした。それにしては準備期間も稽古のふみ込みも本当に少なく、心苦しい事の多い発表会でした。でも俳優たちは皆清々しい顔で、出来はどうあれ、「やった」事の喜びを感じているようでした。それもうちの俳優の特性でしょうか。

般若林の庭の梢も大分淋しくなりました。ただ今年は紅葉が遅く、散りおくれた枯葉がかなりのこっています。いつもは美しい彩のじゅうたんになる落葉ですが、今年は赤茶けた枯れた葉っぱが散らばっています。
山茶花もあらかた花を無くしました。
代わって椿が、赤い花や白、淡紅の可愛い花を沢山つけています。
千両もしっかり赤い実をつけてがんばっています。楓やカリンの落葉で淋しくなったと思っていた般若林の庭ですが、見廻せば又、次の季節の花が咲いてくれています。間もなく来る冷い冬も楽しく過ごせそうで、恵まれた自然の有難さをしみじみかみしめています。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

『稽古発表会』

『事始め』もすみ、京都の町も新年を迎える支度にとりかかり始め、歳の瀬が感じられる今日此頃です。 おさだ塾は只今、年末恒例の「小さな発表会」の稽古の追い込みに入っています。併し、稽古期間中 半ばで、いつものような活気溢れる盛り上がりが感じられない状態が続きました。 原因は風邪です。塾生が次々と風邪をひき、稽古場は一時、開店休業の有様でした。全くお恥かしいことでした。 おさだ塾では、創立以来、風邪をひいたり、腹痛を起こしたり、又不注意で怪我をした場合「罰金」を払うことになっています。塾が決めた事ではなく、塾生たちが「健康管理が出来ていなかった」と己を戒めるために進んで始めた事なのです。 「罰金」は、自分が「痛い!」と思う精一杯高い金額でお菓子や果物を買って来るのです。 風邪をひいていない塾生たちは、先輩、後輩問わず、「本当なら溝へ投げ捨てたい処だが、食べてやろう」と口に入れます。 塾生たちの健康は回復して来ましたが「発表会」は皆様にお楽しみいただけますかどうか ―― 。塾生たちには精一杯力を発揮してほしいと念うばかりです。 発表会は来る十二月十九日(土)、午後三時より五時までおさだ塾の稽古場で行います。無料です。お問い合わせは 075-211-0138 です。是非お越し下さい。

カテゴリー: 未分類 | コメントする

恒例の稽古発表会のお知らせ

恒例の稽古発表会のお知らせ
般若林の稽古場で、稽古の発表会を致します。
朗読・落語・絵本の読み聞かせ・民話の語り・創作短編劇等盛りだくさんでございます。
入場無料で、どなたでもお越しいただけます。
御近所の方、演劇に興味をお持ちの方、どんな稽古場か見てみようと思われる方
お待ちいたして居ります。

日時 12月 19日(土)
午後3時~5時

場所 おさだ塾 稽古場 二階
住所 ホームページの地図をご覧ください

カテゴリー: 未分類 | コメントする

『師走になって』

十二月に入って何となく薄ら寒い日が続いています。でも又少しするとあたたかい日が有るとか、あまり気温に神経を立てない方がいいようです。

十一月二十八日のプレ「京ことばをたのしもう」講座、お蔭さまで無事終わりました。
沢山の方が、それも「新しい方が来て下さった」と四条センターの方に喜んでいただきました。いつも乍ら皆さんいい受講生ばかり、とてもあたたかく、親近感をもって聞いて下さいました。
小さな「京ことばのドラマ」も、又KBSさんで放送して来た京ことばキャンペーンのCDも、とても喜んで下さり、五月からの講座ではもっと多く聞いて、見て、たのしんでいただこうと思っています。
「皆さん、いい顔をして帰って下さいました」とのセンターの方の言葉は、何よりもうれしく有難いことでした。
京ことばに悪戦苦闘した塾生たちも、ほっとした顔で、中には「今度ほどくり返して稽古したことはなかった」などと、俳優らしからぬ感想をいう人もいました。
私たちの仕事は人さまに喜んでいただくこと、一つおえるごとに幸せを感じます。
今は十九日の発表会に向けて、いろいろと考え、行動していることと思いますが ―― 顔を見ているとけっこうのんびりしているので、こちらの方がいささか不安です。

般若林の庭も少し淋しくなりました。
萩は葉を落として、細い長い枝だけになっています。以前は見事だった銀杏も、数年前にすっかり枝を伐られてからは、小さく目立たなくなってしまいました。
山茶花は、赤や淡紅の花は咲きましたが、白い花が今年は咲いてくれませんでした。少し心配です。楓の紅葉は木によって、日当りによってでしょうか、美しく紅葉している木もあれば、ほとんど変わっていない木もあります。
夏の間、他の木の下の土は乾いていても、いつもそこだけは黒くしめっていたろうばいの木も少し元気がありません。甲賀市様からいただいた大切な木ですので、斉藤さんがいつもこまめに水をやっていてくれたのですが ―― 。
今、一番元気なのは南天でしょうか。赤い実をしっかりつけています。以前はヒヨがよく食べに来て、「全部は食べないで」と思ったほどですのに、近頃はどうしたわけかやって来ません。これもいささか心配です。
間もなく冬枯れの季節になりますが、又その頃にはそれなりの般若林便りを差し上げましょう。
年末を控えて、いろいろとあわただしくすごされるでしょうが、どうぞお元気で ―― 。

カテゴリー: 未分類 | コメントする