月別アーカイブ: 2017年7月

『 暑いですね 』

ここしばらくの猛暑つづきに、かなりうだっています。
京都の夏は暑いと、よくわかっているのですが、それでもついぐちをいいたくなる、うっとうしい暑さです。カラッとした真夏の暑さが恋しくなるほどです。
それにしても変な気候というか、梅雨なのかどうかもわかりづらい、いやな近頃です。でも豪雨被害にあわれた方々を思うと、とても愚痴は云えません。
災害の少ない京都に、感謝あるのみです。

「絵本の読み聞かせ」講座へおこし下さる方々は、暑い最中(さなか)にお宅を出て、会場へおいで下さるのですから、そんな時季に講座設定したことが申訳なく思えます。それでもいつも皆様、元気なお顔を見せて下さって、本当に力をいただいています。「この講座をとってよかった」と思っていただけなくては申訳ないと、あらためて感じて居ります。
それにしても梅雨はもう上がったのでしょうか。
むしむしとした夕方近い日差しをみていると、そうも思えませんが ―― 。

稽古の方は一寸みんな中だるみのようで、もう一つ気勢が上がりません。無理もないとは思いつつも、けっこうイライラしています。
般若林のお庭は、今、萩の花が満開です。うっとうしいほど茂った葉の間に、チラチラと紅い花をみせて「こぼれ咲く」にふさわしい様子です。花梨は小さな実をつけています。甲賀市様からいただいた「ろうばい」は、暑い中、葉っぱがしおれて見えますが、それでも元気に大きくなって来ています。
自然がいっぱいの般若林ですが、さすがにみんな一寸「くたびれ」が見えます。それでも自然は力強く涼風の立つのをじっと待って耐えています。我々人間ももうひとふんばり、心をもち直して秋の公演に向けてがんばりましょう。

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『自然はえらいねぇ』

六月下旬から咲きはじめた相国寺様のお池の蓮が、今まさに真っ盛りです。
他の花のように色数こそ多くありませんが、それでも紅蓮、白蓮、そして黄味や青味を帯びた蓮たちと、それぞれの趣きも鮮やかに、豊かに、でも静かに咲いています。
お池の面(おもて)だけでなく、廻りにもぐるっと大きな鉢が並んで、見事です。
未草(ひつじぐさ)ともいわれる睡蓮のように、朝開いた花が午後三時ごろ(未の刻)にはおおかた花びらを閉じてしまいます。そして翌日、また花を開くのですが、三日目になるともう閉じる力が無くて、そのままはらりはらりと花びらを落していきます。
時折り、花びらを開いたまま、散る時を待っている蓮を見ると、なんとなく切なくなります。でも花は、花としての使命を終えて散るのですから、満ち足りているはずです。感傷的に観る自分の方がおかしいことはわかっているのですが ―― 。これも人間のおごりでしょう。

かつて、永平寺の管長様で百四才でいらした老師様が、「自然はえらいねぇ。誰もみていなくても、咲く時が来たら黙って咲いて、散る時が来たら黙って散っていく。ほんとに自然はえらいねぇ」とおっしゃったことがあります。
同じ言葉でも、このようなお方がおっしゃるとほんとうにそのままに、有難い思いで享けとることが出来ます。今の修業よりはるかに厳しい修業をずうっと積み重ねて来られたお方の年輪の凄さといっていいのか、おだやかなお話しのなさり方の中に、言葉では説明できない真実の存在を無条件で感じさせていただきました。
今もその時の感動感銘は鮮烈に心の中に在ります。
「立派な御方」というのは、自分が知らないだけで世の中には沢山いらっしゃるのだと思います。
そんなお方に、そのお言葉に、そのお心に、出逢えることが何よりの宝と、今生きているものの得られる最高の珠玉のような宝だと思って居ります。

こんなことを思い返させてくれる相国寺様のお池も亦、かけがえのない素晴らしい処です。

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『盛夏が待ち遠しいです 』

七月に入りまして梅雨も末期になりました。
京都は例年より雨は少ないように思いますが、降ればゲリラ豪雨のような激しい雨で驚かされます。暑さも極暑と思えるもので、その上に湿度が高く最悪の状態です。早く梅雨が明けてカラッとした暑くても気分のいい真夏になってほしいです。

おさだ塾では秋の『町かどの藝能』の準備と稽古に入っています。今年は十月十三・十四・十五の三日間行います。その日のために演目の事、稽古の事、芸商人の商う商品の事、茶店の事等打ち合わせをくり返しています。来て下さるお客様に如何に心地よく「心の糧」となるお土産をもって帰っていただけるかと、細かく具体的に練っています。

一般参加募集の締め切りは、七月十日です。(少し延長しました)
『町かどの藝能』の芸商人として修業を積み重ねての稽古を終了して十月の公演に参加してもらうのですが、参加された皆さん、「今までに、一度もした事のない体験をした」「自分を見つめる事が出来、新しい自分が生まれたような気がする」等といわれます。今年はどの様な人が来られるかたのしみです。

「絵本の読み聞かせをたのしもう」も三回終わりました。受講生の皆さん、ほんとうに熱心に話を聞き、素直に絵本を読まれて、聞き手の人たち(受講生同士)に自分の心を喜びをもって伝えてられます。真剣ですがとても明い楽しい雰囲気の中で、成長して来てられます。

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