日本のあちこちで、激しい雨や雷の被害が起こって居ます。京都でも、明け方近くによく雷の鳴った日がありましたが、幸い被害は出ていないようで、有難いことでした。
九月一日は防災の日です。関東大震災のあった日ですが、以前は二百十日と言われていました。又、二百二十日という言葉もあります。前にもいいましたがこの日の頃に大きな台風がよく来るから気をつけよ、といった意味でいわれたのです。
近頃は気候まで気が早くなったのか、夏台風というのが多くなりました。八月に起こる台風被害です。
毎年、胸の痛くなる自然災害ですが、大方のものに良い面、悪い面が在るように、自然現象にも二つの顔があるのですね。
それにしても、昔の人々の自然を見る眼の細やかさ正しさ鋭さ、そして深い「愛」にはいつも感動させられています。自然現象にかかわるいいつたえも、たいていはそうした昔の人の知恵と愛で裏打ちされています。古いと一笑には付せない昔の人の観察眼の鋭さ、正しさにはいつも尊敬の念を感じています。
日本は未だ未だ自然の豊かな国です。日本に生まれてよかった ―― いつまでも、そう思える国であってくれることを心から願います。