愛らしい黄色い小菊があちらこちらに咲いています。
いっときは、よく樹上から落ちて来た花梨も、近頃は少し落ちなくなりました。下にあった車の天井がへこんだこともあり、うっかりその下を歩けない花梨です。というのも、花梨はとてもとても固い果実なのです。花梨酒にするととても美味しいのですが、切るのが大変で、毎年見送ってしまいます。以前は相国寺様の僧堂のお方が、時々花梨を持っていって下さってましたが、近頃はお見えになりません。以前の御師家様のように、花梨を好まれるお方がいらっしゃらないのでしょうか。夏の初めには可憐なピンクの花を咲かせてくれる、とても風情のある花梨の木です。
今、般若林の西側は入口から裏庭の端まで五十間もの間、ずっと工事中のフェンスがはりめぐらされています。お隣の烏丸中学さんとの境界の塀が改修されるのです。私どもの秋の「町かどの藝能」公演がすんでからと、待ってて下さったそうです。「町かどの藝能」の公演中にはチャイムの音を低くして下さったり、烏丸中学校様にはいつも好意的に受け容れていただいています。御近所の方々も、稽古でやかましくして申訳ないと思って居りますのに、反対に「たのしませてもらってます」といって下さったり、公演当日のお天気を、我が事のように気づかって下さったり、本当に囲りの皆さまに支えられ、助けられ、可愛がっていただき乍らの、感謝 感謝の日々です。
この十一月十二日(土)には向日市の長岡宮遺跡で小さな公演をいたします。遺跡の前に新しく「絵灯籠」を お作りになった、その点灯式のお祝いです。地元の皆様の熱いお心に応えられるよう心して行って参ります。
十二月十八日には恒例の塾生たちだけで、何をするのかを決めて、稽古をして、近しいお方に見ていただく小さな小さな発表会を持ちます。何をするのか、私どもには分かりませんが、けっこういつも自分たち(塾生)は楽しんでいるようです。来ていただくお客さまには御迷惑かも知れませんが・・・・。どうかあたたかい目で見てやっていただきたいと思います。又、後日、もう少しくわしくおしらせいたします。どうぞよろしくお力添え下さいますように。